-
人間の戦士に乱暴されたエルフの女性から生まれた混血の私生児。本名タンサラス(愛称タニス)。
母は彼を生んですぐに悲嘆にくれて死に、彼は孤児として、遠い親戚にあたるエルフの都の評議長に引き取られ、エルフ達の中で戦士の訓練を受けて育つ。
しかし半分人間である彼の疎外感と葛藤は強く、成長した彼は友人フリントのいるソレースへと身を移し、そこで現在の仲間達と出会った。
その後、彼らと未開の地を旅することで、タニスは剣と弓の達人へと成長する。とりわけエルフの剣を持った彼には、かなう戦士は少ない。仲間からはリーダーと認められている。
-
出生時にはあまりに虚弱すぎ、長生きはできまいと周囲に思われていた彼は、異父姉キティアラの努力と双子の兄キャラモンの保護により、何とか命を保っていた。
ある文献によると、転機は5歳直前のある日。奇術ショーを終日見続けた彼は、その晩、その奇術を自ら再現して家族を驚かせたという。
6歳の直前には家族に連れられて高名な魔術師を訪れ、その門弟となるが、次第に彼は才能の劣る仲間や教官をバカにし始め、疎まれる存在となっていく。
その後、彼は異例の若さで〈大審問〉を通過、魔術師として認められるが、以後、彼には肉体の著しい損傷、多くの謎、疑惑がつきまとうことになる。
-
幼い頃から、虚弱な双子の弟レイストリンをいじめっ子達の手から守ってきた心優しき戦士。弟とは正反対の、陽気でおおらかな性格、鍛え抜かれた頑丈な肉体を持ち、その怪力がしばしば一行の難局を打開する。
異父姉キティアラに若き日の戦士としての訓練を受けた。弟が魔術学校に通っている間を除けば、常に弟と行動をともにし、旅先では病人や弱者を食い物にする偽僧侶たちのペテンをたびたび暴くも、果たして信じるものを失い、自尊心を傷つけられたと感じた人々が双子を恨んで襲いかかることも多かった。そんな折、彼は常に体を張って弟を守ってきたのである。
-
今や数少なくなった真のソラムニア騎士を父に持つ男。
約300年前に神々の怒りが世界(クリン)を撃って〈大変動〉が起こった際、期待されながら何もできなかったソラムニア騎士団は、長らく民衆から激しく糾弾され、憎悪される対象となっていた。そんな中、彼の父もまた家族の身の危険を感じ、幼いスタームと母をいったん南の地に送り出したのだが、その後、父の消息は途絶えてしまう。
この父を振る舞いを誇りに思うスタームは、父親と騎士道を最高の理想として生きている。彼は、正義と名誉何よりも重んじ、正式に騎士と認められる日を夢見ているのだが……。
-
丘ドワーフの老戦士。祖父は名門の出だったが、山ドワーフとの争いで零落し、一族は極貧となった。若くして家を出たフリントは、金属加工の腕前を活かして徐々に富を蓄え、ソレースに家を買って活動の拠点とする。その名声 からエルフの地にも度々招待され、そこで彼は若き日のタニスと出会った。彼らはお互いに孤独の影を認め、強い絆で結ばれる。
今では老いぼれているが、スタームやキャラモンに荒野での生活術を教育したのは彼であり、彼との商いの旅が、タニス達一行の戦闘技能を大きく向上させたのだ。文句や愚痴も多いが、本当は仲間を深く愛している。
-
いたずら好きだが、軽い身のこなしで偵察を行なったり、器用に錠前を破ったり、地図で道を示したりと冒険には欠かせないケンダー族の男。食料や生活用品などの調達もお手の物だ。
彼もまた、“恐怖の感情と縁がなく、異常に好奇心旺盛で、常にうろちょろと動き回る”というケンダー族の一般的特質を備えており、他人の持ち物が“勝手にポケットに転がり込んでくる”こともしばしば。しかしそれはあくまでも好奇心から“少し借りている”だけなので、盗賊呼ばわりされると彼は深く傷つく。
彼がフリントの店の品にこの癖を発揮したことが、彼らを出会わせた。
-
平原の蛮族 ケ=シュ族の族長の娘。通常は髪が黒い蛮人には珍しく、金と銀の美しい髪を持つ姫で、その立ち居振る舞いは蛮族ながら高貴である。
ケ=シュ族では彼女の夫が次の族長となるため、その結婚相手選びは一族の命運を握るものだったが、果たして彼女が恋に落ちた相手は、一族の中の異端者であるリヴァーウィンドであった。このことが、二人のうえに大きな悲劇を招く……。
彼女は、リヴァーウィンドの恋人であると同時に、彼の支配者でもあり、その葛藤が彼との関係性を複雑にしている。そして彼女の持つ謎の杖が、一行を壮大な冒険へと導くのである。
-
平原の蛮族 ケ=シュ族の腕の立つ戦士にして、ゴールドムーンの恋人。
彼の家族は、族長の神聖を否定して古代の神々を信じる異端者であり、一族の中でも最下層の存在である。そんな彼が族長の娘と恋に落ちたことは、族長にとって許し難い事実であった。
そこで族長は彼を「古代の神々が存在する証拠」を探す旅に立たせる。二度と帰らないだろうと誰もが思っていたその探索から彼が戻ったとき、その手には謎の杖が握られており、そして彼はその間の記憶をすべて失っていたのだった……。
無口で他人に狎れず、感情をあまり表わさないが、誠実で頼れる男である。
-
クォリネスティ・エルフの長〈太陽の評議長〉の次男(第2王子)。タニスとは兄弟のように育てられたが、妹とタニスの仲に反対しており、対立している。魔術の心得もある。
-
ギルサナスの妹で、金髪の絶世の美少女。タニスへの恋心と度重なる冒険を通じて、甘やかされた無垢な少女から、人として、軍人として、大きな成長を遂げていく。
-
〈憩いの我が家〉亭の元看板娘。陽気にして天真爛漫、火のような性格をした赤毛の美少女である。フライパン叩きの名人。料理上手で、キャラモンとは互いに惹かれ合っている。
-
キャラモン、レイストリンの美しい異父姉で、タニスが愛する人間女性。激しい気性を持つ凄腕の女戦士でもあり、官能的な魅力にもあふれている。しばらく行方知れずなのだが……。