アスキー・メディアワークス 英語&海外文芸 編集者ブログ

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2011-08-18 18:23:51

クドーの日記

クドーの事件簿 復刻版その1

 東京 青山は骨董通り──モデルや芸能人が闊歩するそんなおしゃれなロケーションに我が㈱アスキーが存在したバブリーな時代──私の仕事席は、月刊アスキー編集部内の女子トイレに対面するように設置されていた。
 編集部内において、当時うだつのあがらない新入社員であった私に割り当てられるべくして割り当てられた最後の居場所──元々は編集部内の荷物置き場でしかなかったテーブルの上にぽつんと置かれたパソコンとイスから成る席とも呼べない席──それは、女子トイレの扉をいざ開けなんとする女性がふとふり返ると、意図せずしてパソコンモニタを見ている私と目が合ってしまうという──そして、そうした女性陣から日に何度もいわれのない軽蔑のまなざしを受けてしまうという──特等席であった。
 論を待たずして、女性陣からは「なんでこんなとこ座ってのよ! 変態」「クドーのせいで便秘になりそう」などと再三なじられたが、それもむべなるかな、しかしながら当時の私には他に行き場がなかったのである。
 しかし、紛れもないその女子トイレで、アスキー始まって以来の──約30年の歴史の中でも最大といえる事件が始まろうとしていたとは、誰が気づき得たであろうか?
 その魔手は、普段と変らない何気ない月曜日に、静かに、しかし確実な足取りでひたひたと私の日常にしのびよってきた。
 その日、編集部デザイナーのT橋女史が、「女子トイレ内で不思議なものを見つけた」と私に告げた。女子トイレウォッチャーである私に、なにか心当たりはないかという。
 女史は最初、女子トイレの洗面台の脇にちょこんと置かれたそれを、ナイトキャップの忘れ物かと思ったらしい。そこで何気なく広げてみると……すぐさまそれは、女史の手からスローモーションで落ちていった。それはまごうことなき、黒いレースの女性用パンツ(かなり薄手で派手め)だったのである。
 編集部内では「土日の人のいない時間帯に出勤していた奴が怪しい」ということになったが、編集部は忙しい、その事件はあっという間に人々の記憶から薄らいでいった。
 しかしその後、私はいやがうえにも、その事件を鼻先につきつけられることになる。
 それは、当時MacPower編集部でデザイナーをしていたM川女史とエレベータに二人きりで乗っていたときのことだ。ふと見ると、女史の足元に、パステルグリーンの若者パンツが落ちている。私が(M川さんもそそっかしいなぁ)と思いながら、女史に「あの、パンツが脱げてますよ」と紳士的に告げると──すぐさまなされたM川女史の反応で、私はすでにそのときワンダーゾーンに足を踏み入れていたことを知った。「私のパンツは脱げてない、これは誰かの落とし物よ!」
 事はここで俄然重大味を帯びる。編集部の女子トイレ内であれば、社内的事件として笑い話ですませることも可能だが、エレベータには外部からのお客さまも乗車されるのである。エレベータ内にパンツが落ちている会社など、社会的信用をえられるはずもない。私には思い描くことができた──噂が噂を呼び、みんなに夢をもたらすパソコン出版アスキーが、ハレンチ出版に堕していく姿が──。
 私はさいばしでそのパンツをつまみ、すぐにお客さまの目に届かない場所に撤去した(後々の調査のため、いちおうの証拠物件として男子トイレ内に厳重保管していた)。
 そしてそれ以来、社内にパンツがしげく落下しまくることになるのである。
 たいへんだった。そのたびに私が落下物処理班として呼ばれ、さいばしで物件の処理にあたるのである。そして事態は急激にエスカレートしていき、日に何度も呼ばれる日もあった。まるで犯人は近くにいて、私個人に目に見えぬ戦いを挑んでいるかのようである。多忙な中、パソコンの勉強にも仕事にも差し障りが出かねなかったが、事は我が社のコーポレイトイメージに関わることである。私はときに、読みかけの『アスキーラーニングシステム・入門MS-DOS』をほっぽりだしてでも、現場に駆けつけた。私は、「私こそがアスキーの壊れやすくキラキラと輝くブランドイメージの守護者だ」と自分に言い聞かせながら、処理に励んだ。「クドー、こっちにも落ちてるぞ~」「こっちにも~」と言われればいくら多忙でも「ハーイー」という返事とともにあちこちの現場に急行したものだ。
 不思議なもので、そんなけなげな私に関して、次第に良からぬ風評が流れ出した。
 これはクドーの自作自演ではないか、という根も葉もない噂である。これは悔しかった。他人の無私の献身を信じられず、善をなす人間に対して感ずるなにがしかの劣等意識を、善をなすことではなく、そうした風評を流すことだけで洗い流そうとでもいうのか?
 しかしその嫌疑は、私が1週間のアメリカ出張に行ったことで、思いがけず払拭された。私の出張中もパンツが落ち続けたのだ。正直、ほっとした。これが私の出張中だけ落下しなかった、などということになったら……
 これがアスキー・連続パンツ落下事件のかいつまんでの全容である。この事件、アスキーが青山を去る準備期に頻発し、その後の東京 初台への引っ越し後にぴたりとおさまることになる。当時、社外に怪しいとされる人物はいたのだが、今となっては真相を知る手だてもない。まさに、迷宮入りである。もう十年以上も前の昔話だ。人心が一新された今の㈱アスキーとはまったく無関係と言える。
 そして2004年──東京は信濃町の㈱アスキー新社屋(貸しビルだけど)内の男子トイレで──再び事件は起こった。
 私が男子トイレで用を足していると、突然すぐそばで堀江T子女史(ドットPC編集部)の鼻歌が聞こえてきたのである。
 こちらはおしっこしていて無防備なのに、そばに女性が来たかと一瞬びびって手元を狂わせた私だが、冷静に耳を澄ますと、果たして、隣の隣でおしっこをしながら長く小刻みなオナラをしている某男子編集部員の、そのオナラの音が堀江女史の鼻歌に聞こえただけであった(鼻歌の曲名は、強いて言えば──あくまで強いて言えばだが──ビートルズのペニーレインの間奏を私に想起させた)。
 トイレというのは昔から何かと怪談話なども多い場所であるが、私にとってはつくづく、いまだ不可思議事件の発生源であるらしい。

2011-07-31 17:51:19

クドーの日記

D&D GREYHAWK小説「The Eyes Have It」

9月2日に出す英単語学習書『語源耳』の編集作業が佳境ですが
この本を編集していたら飛躍的に英単語力が伸びた気がします。
さすが韓国で150万部を売ったナンバー1 英単語本@韓国!
少なくとも、洋書を読む際に辞書をひく回数が減り、快適に。

で、家で洋書のD&D GREYHAWK小説「The Eyes Have It」を
読み出しました。プロローグがすでにめちゃ面白いです。
ルロスがドラウの小さな背信に乗じて地上に侵攻するのですが、
The Eye of Tirosの宝珠パワーでついに殺されてしまいます。
しかし、その宝珠を狙う狂った盲目の王がいて、その軍勢が
攻めてくる……という出だしなんですが、この戦乱の渦中で
冒険者パーティーが活躍するようです。

宝珠が失われ、ドラゴンが空を舞い、狂王の軍勢が攻めてきて
さらにはドラゴンに率いられた脅威的なモンスターの暗黒の軍勢が
襲ってくるらしいですが

ポールキッドのGREYHAWK小説はどれも高評価ですが
このRose Estesの古い小説も面白いのか否かゆっくり読んでみます。

2011-07-26 15:38:16

クドーの日記

語源耳、もう1つのほうの表紙画像です

韓国で150万部を売り、歴史上ナンバー1の売れ行きの英単語本の翻訳をベースに、あの『英語耳』『単語耳』著者の松澤先生(語源研究歴40年!)が大幅加筆!
売れているだけの理由がある内容です。今度こそ、英単語力を爆発させたい、語源を楽しく脳にインプットしたい、そんな方にオススメです。
この2冊を使った英単語学習により、意味を類推できる英単語は1万語レベルになります。

2011-07-26 15:26:51

クドーの日記

遂にできました、英単語学習の決定版『語源耳』!!


韓国で“神話”と呼ばれる超Hit英語本と、累計80万部『英語耳』著者がコラボ!


『語源耳 絵&写真と耳で英単語三千を連想記憶(赤)[暮らし編]』と、『同(緑)[学問・仕事編]』


の2冊が、9月2日金曜日に2冊同時発売になります!! 
1巻あたり全384ページで、最初の160ページは5色オールカラーの仕様で、ふんだんな絵と写真、ユーモラスな解説で、楽しく英単語学習が出来ます!


韓国でNo.1、150万部の英単語本だから覚えやすい! 英単語力が爆発する!!


●英語学習は、語彙に始まり、語彙に終わる。TOEICも結局は、英単語力です!                         
日本で『英語耳』『単語耳』シリーズを累計80万部売り、一大ブームを巻き起こした松澤喜好と、韓国で一番売れている英語本である150万部作品『ココヨン』の著者ホリム・ハン――この二人が初タッグを組んだ意欲作が、この『語源耳』です。本書は、2004年12月版の『ココヨン』の翻訳に、語源研究歴40年超の松澤喜好が大幅に加筆を行ない、日本人向けに内容を整理し直したもの。(赤)と(緑)の全二巻構成で、ユーモアあふれるタッチで解説される語源物語&多彩なカラー図版類、そして超一級のネイティブが吹き込んだ付録の音声CDにより、初見の難しい英単語もどんどん解読できる、未知の英単語も聴き取れて意味が推測できる脳に自然となれる、画期的な語源本になっています。付属の赤いチェックシートを利用して語源部分を浮き彫りにした徹底暗記ができる「暗記用英単語リストページ」、充実した索引なども用意。従来の語源本は、どれも、うんちくが長くて暗記に向かないものか、無味乾燥すぎて覚えるのがつらいものに大別されますが、本書は、うんちくを楽しみながらも画期的なほど英単語を暗記しやすいインターフェイスを持っているのが最大の特長になります。大学入試、TOEIC等の長文&リスニング対策にも最適で、全二巻で、必須の3000語超を覚えられます。


●「キャプテンとキャベツはなぜ同じ語源から生まれた?」等オモシロい話題満載                
単語の勉強が一番難しいって? いえいえ、とんでもない! 語源とイラストとCD音声が出会ったら、大学入試、TOEIC、TOEFLの必須3000語を楽にマスターできます! 本書を活用するだけで、①初見の単語も怖くない、②辞書無しでも意味が推測できる、③無理に暗記しなくても自然に覚えられる、④原理の理解で10語が100語に広がる、⑤単語の中に隠された意味を知ることで英語圏文化が身近になる、⑤すきま時間を使うだけでも語彙力が一気に伸びる――のです! 全二巻構成で、1巻あたりのページ数は384ページ。オールカラーページも1巻あたり160ページ掲載。「キャプテンとキャベツはなぜ同じ語源から生まれた?」「Octoberは“8番目の月”の意味なのになぜ“10月”?」など面白いトピック満載。面白くて、英単語を一生の記憶にできます。


◆〈書誌情報〉ホリム・ハン&松澤喜好 著/定価2100円+税/音声CD各1枚付属/A5判並製・各384ページ/発売日2011年9月2日(金)/発行:アスキー・メディアワークス/発売:角川グループパブリッシング

2011-03-29 15:34:38

クドーの日記

ASCII.JPに記事が出ました!

『海外からフォローがどんどんくるツイッター英会話術』発売中!
http://ascii.jp/e/596563/

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自己紹介

編集者 クドー

通称 : クドー

角川グループの出版社・株式会社アスキー・メディアワークス第八編集部 英語&海外文芸課の編集長。1991年5月~2000年12月までパソコン総合雑誌「月刊アスキー」で編集者として働き、ワープロやOfficeなどの記事や「クドーの事件簿」ほかの記事を執筆しながら、日本マーフィー普及委員会の一員として、「マーフィーの法則」支援連載や、『続・マーフィーの法則』刊行などを手がける。2001年より書籍編集者となり、『ドラゴンランス』『ダークエルフ物語』などの海外ファンタジー作品を多数刊行。現在は、『単語耳』シリーズや、『21世紀版 マーフィーの法則』、『バカはなおせる 脳を鍛える習慣、悪くする習慣』など、語学系や自己啓発系の書籍も手がける。

編集者 タジマ

通称 : タジマ

アスキー・メディアワークス第八編集部 英語&海外文芸課の編集者。2006年からドラゴンランスなどの海外ファンタジー全般を担当しています。趣味は漫画・ラジオ・アニメ・小説・音楽・映画・ネットと浅く広くをモットーにだいたい通じています(つもりです)。「目指せミリオンヒット!」、そして「D&D小説エバンジェリスト」として青春を編集にささげていく所存です。ちなみに画像は片耳の愛猫ハル。お尻を叩くとなぜか喜びます。

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