2010-06-24 21:15:36
6月末日発売の『ダークエルフ物語 暗黒の包囲』の目次などの情報を下記に掲載しました。Amazonへのリンクなども貼ってあります。
http://ascii.asciimw.jp/books/books/detail/978-4-04-868693-8.shtml
以下、本書の書き出しをちらっとご紹介! のっけからわくわくしませんか?
(実際の本では、読み仮名が付きです!)
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噴煙立ちこめる奈落(アビス)の、こんな渦巻く汚泥のなかにいるには、その女は美しすぎた。繊細で整った顔立ち、漆黒に輝く肌のまぶしさは、黒曜石の彫像に息を吹きこんだかのごとく、さながら生きた芸術品だった。
周囲を取りまく怖ろしい魔物ども、地を這うナメクジやコウモリの翼をもつ怪物が女の動きを子細に窺っていた。街を丸ごと呑みつくせそうな最大最強の魔物ですら女を遠巻きにしている。女の見かけに騙されては、ひどい目に遭うとわかっていた。奈落(アビス)のおぞましい怪物に比べれば、美貌の女はか細く、はかなげにさえ見える。しかし、その動きを見つめる魔物を一体、十体、いや五十体でもたやすく滅ぼすことができるのだ。
魔物どもはそれをよく承知しており、だれ一人、女の行く手をさえぎるものはいなかった。女の正体は〈蜘蛛の女王〉ルロス。ドロウと呼ばれるダークエルフの崇める女神。混沌の化身にして、破壊をもたらす神だ。きゃしゃな容姿の下に、とてつもない怪物が潜んでいる。
渦を巻く汚らしい泥の海には島が点在し、背の高い肉厚の茸が林立している。ルロスはその木立にゆったりと足を踏みいれた……(以下、本でお楽しみ下さい!)







